大川原化工機えん罪事件
2025年8月25日 20時34分
横浜市の「大川原化工機」の社長など3人が逮捕され、
その後、無実が明らかになったえん罪事件で、
元顧問の相嶋静夫さんは勾留中にがんが見つかりましたが保釈が認められず、72歳で亡くなりました。
25日、警視庁の鎌田徹郎副総監、東京地方検察庁の市川宏次席検事、最高検察庁の小池隆公安部長が
横浜市内にある相嶋さんの墓を訪れ、遺族が見守る中、手を合わせて頭を下げました。
相嶋さんの妻は、
保釈請求が認められない中で、東京拘置所の所長に宛てて治療を受けられるよう求めた手紙を読み上げ
「命だけは助けて下さい」などと伝えていたと幹部らに訴えました。
このあと3人は、
相嶋さんの妻や長男、次男に対して深く頭を下げ、
違法な逮捕や起訴について「深くおわび申し上げます。誠に申し訳ありませんでした」と謝罪しました。
これに対して相嶋さんの妻は、
「謝罪は受け入れますが決して許すことができません。
夫は面会が許されたときに
『何も悪いことをしてないのに何でこんな目に遭うのだろう』
と激怒していました」と述べました。
そのうえで遺族は、
今月7日に警視庁や最高検察庁が公表した検証結果は、
原因の追及が不十分で、警察官や検察官の処分も甘く受け入れられないとして、
再検討するよう求めました。