ハーバード大、トランプ政権の要求拒絶 補助金23億ドル凍結
2025年4月15日 19時43分
アメリカ教育省は11日付の書簡で、ハーバード大に対し、
多様性・公平性・包括性(DEI)重視方針の撤回や、一部の学部への審査開始などの要求を突き付けた。
トランプ政権は、これまで同大学のDEI重視方針を非難してきた。
同大学ガーバー学長は、
「私立の大学が何を教えるか、誰に教えるか、誰を雇用するか、どの分野の学問と問題を追究できるかについて、
いかなる政府も、どの政党が政権を握っているかにかかわらず、指示すべきではない」
と訴えた。
トランプ政権はいくつもの大学に対し、
反ユダヤ主義の取り締まり怠ったとの理由から、
方針などの変更を求めて連邦政府の補助金給付を凍結している。
ガーバー学長は、
「トランプ政権に全般的に反対している左派的思想の持ち主を探し出すため、
学生、学部、スタッフの見解を『審査』すべきとする連邦政府の要求は、
憲法で保障された言論の自由の権利を侵害している」
と指摘。
「当大学は独立性や憲法で保障された権利を放棄しない」
と付け加えた。
トランプ政権がハーバード大に対する約90億ドルの補助金や契約を見直す方針を表明したことを受け、
ハーバード大の教授グループは先週、
見直しの差し止めを求めて提訴した。