たぬさい 古今亭志ん生
2024年2月17日 16時30分今日はちょっと多めの荷物を車に満載して運びました。
散らかってる部屋を片付けないと、カミさんの目が三角になっちゃう?!(笑)
ということなんです!
往復6時間の道のりなんですが、AMラジオを聞きながら運転しました。
音楽も聴くんですが、ニュースや交通情報を聞き逃しちゃうんで、ラジオの方がいい時もあるんです。
帰り道が1時過ぎだったんですが、土曜の午後だと「真打ち競演」が聞けます。
今日の落語は、林家二三の「たぬさい」でした!
<あらすじ>
昼間親方に助けてもらった狸の子が、恩返しをするように親狸に言われたと訪ねて来た。
「気持ちだけで十分だから帰れ」
「恩を受けて返さないと人間みたいだと仲間内から爪弾きされるんです! 置いて下さい!」
「何にでも化けられますから。
お金にも化けられます!
こっち見ないで、目つむって三つ数えてください」
三つ数えると札があった!
「じゃあ、賽(さいころ)に化けてくれ」
と言うと、そっくりな賽が出来上がった。
賭場に行って、今日は金があるから胴を取らせろと言うと、仲間に賽を検分される。
ちょっと怪しまれるが、何とか狸の賽で勝負が始まった!
「ピンが無いから総取りになるよ。
ピンだよ、仰向けだよ、へその穴だよ。
勝負!
ほーら、ピンだ!」
こんな感じで次々に勝っていく。
そうして、最後の勝負になった時、
「ちょっと待った!
お前がさっきから言う目が出てる。
金が掛かっているんだ、黙ってやれ!
みんな気になってんだよ!」
親方、もう数字は口に出せなくなった。
そこで、
「加賀様だよ、梅鉢だ、梅鉢だよ、天神さんの梅鉢だ、天神さんだよ。
勝負!」
開けてみると、狸が冠被って勺持って天神さんの格好で立っていた。
「この野郎っ!」
この「たぬさい」を、古今亭志ん生の録音でぜひ聞いてみて下さい!
志ん生は、ちょっとぶっきらぼう。
でも、気取ったりしない。
すごく自然で、とっても温かい。
人の心にあふれてる!
なのに、「俺優しいんだよ」っていうような姿勢を見せたり絶対にしないんです!
まったく自然体なんですよ。
噺の内容にもよるんだけど、人情噺とか涙が溢れるほど・・・
「たぬさい」は小噺で、笑いをとるような内容なんだけど、やっぱりほのかにあったかい。
昭和36年(1961年)の録音です。
ぜひ聞いてみて下さい!