イランとイスラエル、事実上の交戦状態に突入 テルアビブに報復攻撃
2025年6月14日 20時05分
イランの精鋭軍事組織「革命防衛隊」は13日夜、
核施設などへのイスラエルの攻撃に対する報復として、ミサイルや無人機で反撃したと発表した。
イスラエル当局によると、一部が中部テルアビブに着弾し、1人が死亡、数十人が負傷した。
イスラエルのイラン攻撃も続いており、両国は事実上の交戦状態に突入した。
イラン国営テレビは、150~200発の弾道ミサイルがイスラエルに向けて発射されたと伝えた。
革命防衛隊の発表によると、イスラエルの軍事施設やミサイル製造工場など数十か所を標的とし、戦略的な目標に命中したと主張した。
これに先立ち、最高指導者ハメネイ師は国営テレビで演説し、
「強力な報復を容赦なく行い、イスラエルは苦渋を味わうことになる」と訴えた。
イスラエル軍は13日夜、イランが100発以下のミサイルを発射したと発表し、イランの攻撃はその後も続いた。
地元テレビはテルアビブの数か所にミサイルが着弾し、炎上、崩壊するビルの映像を伝えた。
イスラエル・カッツ国防相は
「人口密集地へのミサイル発射で、イランはレッドラインを越えた」と述べた。
イスラエル軍は13日夜もイラン各地を攻撃し、中部イスファハンへの攻撃で核施設の一部などを破壊したと発表した。
イラン原子力庁も、ウラン濃縮施設のある中部ナタンツとフォルドゥの核施設に加え、イスファハンの核施設が攻撃を受けたと明らかにした。
ナタンツでは微量の漏洩があったという。
放射能漏れかどうかは明らかにしていないが、外部への漏洩はないと説明している。
イスラエルのネタニヤフ首相は13日夜にビデオ声明を公開し、
「軍の最高司令官、科学者、ウラン濃縮施設、大部分の弾道ミサイルを排除した。
政権はかつてないほど弱体化している」と主張した。
両国の攻撃の応酬は過去2回、短期間で収束したが、
今回はイランが国家経済の基盤と位置づける核施設が初めて標的とされ、戦闘の泥沼化が懸念される。
<コメントより引用させていただきます>
・確かにハマスが先にイスラエルに攻撃したが、イスラエルの過剰な反撃は度を越している。
どこまで反撃を拡大したら気が済むのか?
その後ろにいるアメリカのイスラエル擁護も度を越している。
世界が巻き込まれることのないよう、戦争が拡大化しないことを望む。
・事実上の交戦状態に入った今、懸念すべきは、この先の「歯止めのなさ」です。
核施設への攻撃が現実となれば、偶発的な放射能漏れや国際的な緊張の激化は避けられません。
双方にとって「引けない理由」はあるのかもしれないけれど、
その代償が市民の生活や命である以上、正当化はできません。
戦争は一度始まればいつ終わるか誰にもわからない。
だからこそ、戦わない決断にこそ価値がある。
これは今、世界中が真正面から向き合うべき問題。
戦争を止める力があるのは武器じゃなく、声と行動。
未来を生きるすべての人のために、感情のぶつけ合いではなく、冷静に向き合う覚悟が必要だと思う。