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16日の地震 東日本大震災と別タイプ

 3月16日深夜に福島県沖で発生した最大震度6強の地震は、

東北地方太平洋沖の日本海溝で、

日本列島を乗せた陸側のプレートの下に沈み込む太平洋プレートの内部が震源で、

東日本大震災とは別タイプだった。

気象庁によると、海側から押され続けることで同プレートに歪みが蓄積し、

プレート内の断層が活動して発生した「逆断層型地震」だという。

 

 

震源が海と陸のプレートの境界よりも下の深さ57キロで、

東日本大震災のようなプレート境界の固着域がすべって起きる「プレート境界型地震」ではないことから、

古村孝志・東京大地震研究所教授は

「発生機構が異なり、東日本大震災の余震ではない」と指摘する。

震源がやや深く、規模もマグニチュード7.4と大きいため、東北から関東にかけて広い地域に大きな揺れが広がった。

発生の2分前に近くでM6.1の地震が起きており、最大震度5弱を記録。

揺れの被害を拡大したとみられる。

古村教授によると、

この付近では、東日本大震災の余震とは無関係に、M7~7.5程度の地震が繰り返し発生してきた。

昨年2月13日にもプレート内が震源のM7.3の地震が発生、最大震度6強を記録した。

一般的に、大きな規模の地震が起きた後は、2、3日のうちに同程度やそれ以上の規模の地震が起きる可能性がある。

気象庁は「揺れが強かった地域は、今後1週間程度は最大震度6強程度の揺れに警戒してほしい」と呼びかけている。