美味しい魚のはなし

アニサキスにご注意!

「サバの刺身(しめサバではなく、生のサバ)は食べたいけど、アニサキスが怖い!」と聞いたことはないでしょうか?

このアニサキス症は、サバによるものが最も多く、他にイワシ、アジ、タラ、サケ、イカ、サンマ、ホッケなどでも起きるんです!

いずれの魚でも、生で食べた時だけの話です。

下の写真は、先日、生ホッケをさばいている時に見つけたアニー君(笑)です!

食後数時間で、胃に差し込むような強い痛みが出ます。

しばらくすると痛みは落ち着きますが、また数分するとグーッと強い痛みの波がやってきます。

一定の間隔をおいて起こったり止んだりする痛みは、アニサキス症の特徴だそうです。

同時に発熱や蕁麻疹などのアレルギー症状を伴うこともあります。

胃の痛みは虫体が粘膜に刺さった痛みではなく、このアレルギーによる痛みと考えられています。

(魚を食べてアレルギー症状が出た場合には、アニサキスアレルギーの可能性が結構あるということ) 

 

魚が生きているとき、アニサキスは内臓に寄生し、死ぬと筋肉へ移動します。

そのため、魚が新鮮なうちに内臓を取り除けば、アニサキス症になるリスクは低くなります。

また、アニサキスは、食酢での処理、塩漬け、醤油やわさびでは死にません。

アニサキスは加熱や冷凍(-20℃で24時間)で死滅するため、加熱または冷凍後に食べれば問題ないんです。

まあ、該当の魚を生で食べないようにすることが最も確実な予防法ではあるのですが・・・