ソフトウェアRAIDは、当然ですが、OSが立ち上がった後でないとRAIDが機能しません。
ということは、OSが立ち上がるまではRAID動作ではないし、RAID動作開始までは1本のみのディスクで動いているということになります。
ですから、起動ドライブ(ドライブ1)に不具合が発生してしまうと、起動さえも出来なくなってしまいます。
これを避けるために、「ドライブ2にもMBRを用意しておきgrub 等のブートストラップローダーをドライブ2にもインストールしておけば良い」と書かれています。
しかし、今までこの作業をしてきませんでした。
RAIDシステムが出来上がって機能し始めれば、トラブルが起こるまでは対応は必要ないし、「まあ後で対応すればいいや」と思いながら結局対応しないままになっちゃっていたんです。
さて、サーバーOSのインストールはインストールメディアから立ち上がるインストーラーに任せていますが、最後のgrubインストールで/dev/sdaを指定してインストールが終わった後に、再度grubを/dev/sdbに手動でインストールするようにと、手引きには書いてありました。
ところが、この作業がエラーになってしまい上手くいきません。
試行錯誤している中で、今日試してみた作業がたまたま上手くいったので書いておきます。
RAID構築が終わったあと、インストールメディアをレスキューモードで起動させます。
①ディスク1、ディスク2をRAIDドライブとして認識させる。
②RAIDドライブを構成している/dev/sdbを指定してgrubをインストールする。
これでうまく行きました!
もちろん、うまくいったかどうかの検証が必要ですね。
まず、ディスク2を外して電源を入れてみます。
起動してディスク1本のみの環境を作っているようです・・・
この後しばらくしてログイン画面となりました。
起動完了したようです。
では、次にディスク1を外して電源を入れ、ディスク2からの起動を試みます!
立ち上がりましたね!
先ほどと同様、ディスク1本のみの環境を作っているようです・・・
この後、しばらくしてログイン画面が表示されました!
ディスク2からの起動もOKのようですね!
最後にディスクを2本とも元通りに接続して、電源を入れてみます。
2つのディスクを完全に同期させる動作を行っているようです・・・
このあと最終的な結果が表示され、RAID1環境が完全に出来上がっていることが確認できました!
もう少し実験したいことがありますが、これで重要な一区切りまでは行けたようですね!