どうか止めて!! ガザ市民の訴え
ハマスは10月7日に突如、
イスラエル領内に向けて大量のロケット弾を発射、
戦闘員による越境攻撃を開始した。
イスラエル側も即座に応戦し、50年前に繰り広げられた第4次中東戦争をほうふつとさせるほどの激しい衝突となった。
双方の死者は12日までに2800人を超えた。
地中海に面して、東京23区の6割弱ほどの広さの土地に220万もの人々が暮らすガザ。
2007年、イスラエルはガザを封鎖した。
街は壁やフェンスなどで囲われ、「天井のない監獄」とも言われている。
イスラエル側は今回の衝突について
「われわれは人の形をした動物と戦っており、それ相応の対応を取る」(ガラント国防相)として、
電気、食料など全ての供給も止めた。
さらに、過去最大規模となる30万人規模の予備役招集を決定、地上戦の準備を進めている。
ガザの団体職員ハデル・エル・スーラーニーさんは、
自家発電のある隣人の家で電話取材に応じた。
「自分の家も攻撃に遭った。
もうどこにも安全な場所はない。
さっきも20メートル先で爆発があった。
水も食べ物もない。
(イスラエルは)市民全員の命を奪おうとしていると言っても過言ではない。
どうか止めてください」
と訴えた。
スーラーニーさんによると、
ガザから唯一脱出できる可能性があったエジプトへの検問所も攻撃を受け、閉鎖されてしまった。
発電所も燃料がなくなって停止している。
「わたしたちは人間です。
ここには人間がいます。
電気もインターネットもない中、爆撃される人間がガザにいるのです。
安全なシェルターをください。
せめて病院だけは機能させてください。
電気のない病院では、必要な医療の提供が不可能です」
と悲痛な声で訴えていた。
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