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古家床のリフォーム

 単板のフローリングに挑戦しようと思って、ずーっと悩んでいた古家の床のリフォームなんですが、現在実験的に仕上げている様子について書いてみようと思います。

この部屋は元々は畳の間だったようなんですが、畳が傷んでいたんでしょう。

自分が見た時は畳は全部片づけられていて、畳の下地板(荒板)がむき出しになっていました。

荒板はこの下に配置されている根太に釘で固定されていましが、経年変化で荒板が根太から浮き上がっている箇所があちこちにありました。

築60年前という古い建築なので、根太は角材ではなく、丸太が使ってあります。

荒板を固定するところをカンナで水平に削ってあるようですね!

そこで、全ての釘の頭をハンマーで叩いて釘の浮き上がりを直したあと、コーススレッド(細身の木ねじ)を720本ほど使い、荒板を大引きにしっかりと固定し直しました。

ここを畳の間に戻すのは、コスト的にも大変なので、単板フローリングにしてみようかとしばらく考えていたんですが、ある時ふと、「ここにシステム畳を置いたらどうか?」とアイディアをもらいました。

システム畳とは、12ミリ厚ほどで表面がい草で仕上げられた薄くて軽い畳風のマットです。

このシステム畳の面積は、820ミリ × 1640ミリで団地サイズ1畳に近い大きさです。

価格は1枚が2000円~2500円ほどで安価です。

現状の間にはこのシステム畳は少し小さいので、すき間がこの部屋の4つの辺だけに出来るよう畳を敷きつめて、このすき間を板材で埋めることにしました。

計算上、長さ3460ミリ × 幅180ミリ × 厚さ12ミリの板が4枚必要になります。

座敷には上質な板を使おうと思い、やや値が張りましたが、ホームセンターで桐材を買って指定のサイズに切り出してもらい、水性ニスを塗って仕上げました。

しかし実際には、部屋の歪みに合わせて、自分で桐材を切り詰める作業が必要になりました。

ここまでの作業で、現在こんな感じになっています。 

床の間はつい最近漆喰を塗り終えたところです。

このあとは、一旦システム畳を外して、荒板のすき間をコーキング剤で埋めていくんですが、畳の間なら本来は湿気を逃がすためにこのすき間は開けたままにしておくようなんです。

このシステム畳なら手軽に取り外しが出来るので、定期的に畳干しをすることで床や畳の湿気を除くことが出来るのではないかと考えているところです。

あとは、冬場の床下からの冷えへの対策ですね。

取り外しの出来るジョイントタイプの断熱マットが使えないか、このこともあれこれ考え中なんです。

冷え対策に断熱マットが不充分であれば、スタイロフォームを使った標準的な床工法でやり直すことになりそうです。