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(続)不寛容な社会状況について考えてみる

 社会問題にもなった煽り運転をはじめ

SNSでの著名人のちょっとした発言の炎上、

あるいは過剰なバッシング、

医療現場や学校現場で過剰で理不尽な要求をする人々の存在、

一般社会におけるクレイマー、

公共の施設(保育園、ゴミの焼却施設、火葬場等)の建設が近隣住民の反対で中止になったり、延期になったり、

と、他者に対する不寛容の実例にはきりがありません。

 

 

 これらの不寛容の根底には、自己中心的な考えに基づく怒りの感情があり、

攻撃的な言動に結びついています。

便利に慣れすぎた社会、

個をあまりに尊重しすぎる風潮や教育、

インターネットの発達、

個人情報の保護に名を借りた匿名性等

多くの原因が考えられると思いますが、

原因は複合的なものと思います。

不寛容な社会は不安定であり、危うさを伴っていて息苦しさがあります。

厄介なのは、不寛容な社会を変える即効性のある処方箋がないことです。

個々が意識して、

ある程度気に入らないことでも受け入れる寛容性を持ち、

「他者の悪い部分ではなく、良い部分にもっと目を向ける」

ということでしか社会は変わらないのかもしれません。