飯田橋駅近く外堀通り沿いにインドールというお店がありました
ここ数日、大学時代のことを思い出してかなり感傷的になっています・・・
ということで、今日はすごく個人的な話になりますが、ちょっと聞いて下さい。
自分の大学の近くにインドールという食事処がありました。
当時の飯田橋付近の学生ならほとんど知っていたと思います!
いや、この界隈の方たち、会社勤めの方なども。
ただ、特に若い女性には縁のうすいお店だったかもしれません。
店名は「インドール」ですが、店主は「カレーよりショウガ焼きニンニク焼きの方が人気になっちゃった」って言ってたそうです。
ねっ、お店の看板を見ると分るでしょう?
「御好評の焼肉とライス」とも書いてありますしね。
で、お店の中は激狭なんです!
ああ、やっぱり女性が気軽に立ち寄れる雰囲気じゃないのかな。
でも、美味しいから常連客がいっぱい。
自分もその一人でした。
友人たちと連れ立って、大学の休憩時間や放課後とかに良く通いました。
自分は市ヶ谷に間借りしていた時期は自転車でも通いましたね!
ここのご主人は当時30代くらいじゃなかったでしょうか。
ほとんどしゃべらず、でも不機嫌な表情は一度も見たことがありませんでした。
ちょっと恥ずかしそうなくらいにも見えたんです。
「ショウガ焼き? ニンニク焼き?」ってお客さんに遠慮がちに確認したりしてましたねぇ。
今思うと、こういう堅実な職人タイプの方に自分は無意識に好感を持っていたんだと思います。
平凡な焼肉に見えますが、リピーターが多いことが美味しかった証拠です!
ああ、今ならおじさんとちょっとでも話したかったなあ。
「休みもほとんどない毎日の仕事大変でしょう?」とか、「ギター好きなんですか?」とか。
おじさん、ちょっとしたミュージシャンらしく、クラシックギターの小リサイタルなんかもやっていたらしいんです!
いつも黙々と仕事してたから、普段は分からない心の部分に触れたいじゃないですか。
こんなに長い間一つの仕事してられるって、温かくて強い心がないと出来ないと思うんですよ。
・・・でも、このおじさんに逢う機会をすでに失っていたんです。
また最後のお別れの機会を逃してしまっていました。
もう2年気付くのが早かったら・・・
2019年4月26日に閉店されていました。
でも・・・
この最後のメッセージ!
爽快じゃないですか?!
本当に本当に、おじさん、凄く頑張ったと思います!
50年も。
やり切ったんですね。
本当に凄いです!
お疲れさまでした。
そして、特に我々貧乏学生の味方になってくれていたことに感謝しています!
どうか、お元気で、これからを楽しんで生活していって欲しいと願っています!
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