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猛暑と熱中症

猛暑が続いていますが、

昔の自分の経験を少し書いてみようと思います。

自分が大学生だったころ、初めてやったアルバイトは工事現場での肉体労働でした。

ところが、初日からダウンしてしまい、救急病院に2度も行くことになってしまいました。(極度の過労と診断された)

今思えば、どうしてそのアルバイトをやめなかったのかと思うんですが、何とか辞めずに続けたんですね。

途中リタイアはカッコ悪いから、そうはしたくないと思ったんでしょう。

必死でその仕事に関わっているうちに、体がついていけるようになり、作業もこなせるようになっていきました。

その時から、自分のアルバイトは、もっぱら力仕事をやっていました。

 

ところが、自分は、あるアルバイトを途中で辞めてしまった苦い経験があるんです。

そのアルバイトは、型枠をばらして片づけていく仕事でした。

型枠を組み立てて、その中にコンクリートを流し込んで構造物を作っていくんですが、

コンクリートが固まったあとの型枠やパイプをばらして運んで片付けていく訳です。

ある日の現場が、地下の風通しの全くないところでした。

コンクリートが固まる時熱を出すので、型枠をばらす現場はいつも高温多湿なんですね。

それが地下だと余計に熱がこもり、しかも風通しがないので、汗が蒸発していかない。

汗が蒸発しなければ体は熱くなる一方なんです。(サウナを連想してみて下さい)

自分は大汗をかける体にはなっていましたが、この時の地下の現場には耐えられませんでした・・・

今思い出しても、リタイアしたことがとっても恥ずかしい。

しかし、今でも、あの現場の仕事が出来る自信はないんです・・・

あの環境では、自分は体温コントロールが出来ない・・・

 

自分は、真夏の登山でも、大汗をかいて汗の蒸発で体温コントロールしている実感があるんです。

水分をたくさん摂り続けながら大汗をかいている状態で、ちょっとした空気の動きさえあれば、

自分の場合は熱中症にはならないと感じています。 

平成6年の夏は記録的な猛暑だったんですが、自分はこの時、新潟の越後三山に登っていました。

この時は、やはり気温がとても高く水場も少なかったので、水を下山口まで節約したんですが、

「これで水が足りなくなれば、体温は下がらないし、血もドロドロになるかも」と身の危険を感じたことが忘れられません。

 

もう一つ、胸に刻んでいる事件があります。

ベテランの山好きな知人が、山中で熱中症で亡くなってしまったんです!

下山口近くで倒れているところを発見された、と聞いています・・・

まだ若く、いつもの一般的な遭難でもない。山での暑さには慣れているはずで、対処も出来るはずなんです。

自分で「あ、おかしいな」と思った時に、なぜ対処が出来なかったのか、最近まで分かりませんでした。

 

で、最近やっと分かってきたことは、

「あれ? おかしい?」と感じた時はすでに症状が進んでいて、また熱中症の進行速度も速くなっているということなんです!

山のベテランで水をあまり飲まずに頑張れる人を良く見かけますが、状況によっては危険だと言えると思います!

「あれ? 身体がおかしい?」と感じる前に、充分な水分を補給し続けるのが正解だと思っています。 

 

水分をたくさん摂るということは、汗をかいて体温を下げるということだけでなく、血液をドロドロにしない、ということでもあるんですね!