集塵機のパワーコントローラー
集塵機の出力を調節出来るように、パワーコントローラーを用意しようと考えています。
普通なら製品を買うところですが、キットも結構安価なので、どうせなら高出力タイプを作るのも面白そうな気がしてきました!
一般的な集塵機のモーターはACブラシモーターで、いわゆる最も古典的なタイプです。
このモーターの出力(つまり回転数も)を調整するには、直列に抵抗器を入れるようなやり方が大昔は行われていました。
現在は行われていないはずです。
抵抗器が電力を熱として消費してしまうし、またこのような電力型可変抵抗器は大がかりになってしまうからです。
そこで、電力ロスが小さい方法として、スライダックを用いるか、トライアック素子を使った回路でコントロールするかということになります。
スライダックは、可変電圧トランスといった感じで、次のようなイメージです。
きわめてシンプルですが、今となっては、重く大がかりなものになってしまいました。
さて、トランスやスライダックを使わずに電力ロスの少ない電力コントロールを行おうと考えられたのが、サイリスタ、トライアックといった素子を使う方法です。
下図の一番上がAC100Vの波を表しています。
この波の、ある部分だけ電流を遮断してしまおうという方法なんです!
上図のような適切なトリガパルスをトライアック素子に入力してやれば、点線部分では素子が電流を遮断してくれるんですね!
この方法だと、電流を遮断している間は、素子の消費電力は極めて少なく(電流ほぼゼロだから)、
電流を流している間は、素子内の電圧降下が少なくやはり素子の消費電力は極めて少ないというメリットがある訳です。
電力ロスの少ないこの電力コントロール法はどんな機器にも使える訳ではなく、またAC電源を汚す原因にもなり、万能ではないのですが、古典的なACブラシモーターを使った機器には有効なんです。
で、このトライアック素子を使った電力コントロール回路の例は以下のようです。
部品も高価なものはなく、部品点数も少ないです。
また、この回路のプリント基板ですが、秋月電子が1000円で取り扱っているので、すぐに製作を始めることが出来ます!
あとは、放熱器とケースを用意してあげればオッケーですね。
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