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桐生市 善昌寺

 善昌寺はもともと大同寺と称していました。

大同元年(806年)、宥海によって創建され、大同寺と称したと記されています。

赤城南麓では最も古く創建されたお寺です。

ここには新田義貞公首塚があります。

新田義貞は鎌倉幕府倒幕の立役者として有名です。

鎌倉幕府を滅亡させ、その後上洛した義貞は、政略家の足利尊氏と後醍醐天皇の企みにより京から北陸に追いやられ、越前藤島(福井市)の合戦で無念の最期を遂げました。

その首級(しるし)を桃井次郎が密かに持ち帰り、新田義貞の重臣、船田長門守義昌に預けたとされています。

義昌は主君の首級を手厚く葬り、供養のためこの寺で生涯を終えたといわれます。

大同寺はそれ以降、善昌寺と称するようになりました。

義貞の首塚は、ほかの塔が凝灰岩製のものであるのに対し、周囲よりひときわ大きい安山岩製のものです。

高さは2.1メートルで、素朴で重量感のある鎌倉時代の特徴が見受けられます。

以前、この下から白磁の壺が発見されたと言われています。