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危険な暑さ続く 「世界同時熱波」の原因は?

世界を襲う「熱波」その原因とは?

気象予報士 眞家泉さんに聞きます。

 

Q:世界各地で同時に熱波が襲っている原因は何ですか

 

眞家さん:原因と考えられるのが、偏西風の蛇行の幅が大きくなっていることです。

北極付近と赤道付近の気温差が小さくなっていることが原因としている人もいます。

偏西風の南側で高気圧が強まっていて、この影響で気温が上がっている場所が多くなっています。

アメリカ・デスバレーで54.0℃、

東京で37.5℃、

新疆ウイグル自治区で52.2℃、

スペイン南部で44.8℃

を観測するなど、偏西風の南側で異常な暑さとなっています。

 

Q:今年の夏は、こういう傾向が続きそうですか

 

眞家さん:この先もしばらく続くと考えられます。

今後の予想を見てみると、日本付近の高気圧はいったん弱まりますが、週末にかけて強くなりそうです。

ヨーロッパ付近やアメリカでは、高気圧の移動があまり見られず、同じ場所で暑さが続きそうです。

この高気圧の下では『ヒートドーム』と呼ばれる現象が起きています。

高気圧が強まると、どんどん空気が圧縮されて気温が上がります。

さらに、高気圧が移動できないと、この状況が続き、長期間、熱がたまり続けてしまいます。

 

Q:ここ数日の日本の暑さも、ヒートドームが原因ですか

 

眞家さん:そうですね。日本付近でも高気圧の強まりによって、空気が圧縮されたことが記録的な暑さにつながっていると思います。

そして、偏西風の蛇行は大雨ももたらします。

日本付近の状況を見てみると、中国大陸で偏西風が南に蛇行しています。

境目には湿った空気が集まりやすく、前線が活発化しました。

そのため、韓国から東北で記録的な大雨となりました。