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土壁の補修をしたい(3)

 一部崩れたりヒビが入ったりと傷んだ土壁の補修を行いましたが、作業した箇所は落ち着いています。

ここまでは上手くいったようです!

それでは、いよいよこの土壁の表面に漆喰(しっくい)を塗る仕上げ作業に入りたいと思います!

今回初めて漆喰塗りの作業をして分かったんですが、漆喰と水を混ぜて練る作業にコツがかなり必要なことが分かりました。

この練り作業で失敗すると、修正も効かない場合があり、材料を廃棄してやり直さないといけなくなります。

ホームセンター等で漆喰を手に入れようとすると、すでに水と練ってある製品が売られているんです。

この練り済み製品はかなり高価で、同一重量で比較して粉末の製品の6~7倍もするんですね!

特にDIYだと、練り済み製品を使う人が多いということは、練り作業がかなり難しいということの表れでしょう。

で、しばらく悩んだんですが、Webで情報を集め、Youtubeで作業の様子も参考にさせてもらえたので、自分はプロが使う漆喰粉末を買い、自分で練ることにしました。

それから、その他作業に直接必要なものですが、

漆喰を練る容器、練る時に水を量り取るひしゃく、漆喰を量り取るシャベル、練るための撹拌機、壁を濡らすための霧吹き、壁に塗るためのコテ、漆喰を容器からすくい取るゴムベラ、塗り作業で漆喰を載せておく板、以上です。

これらのうち、容器、ひしゃく、シャベル、霧吹き、ゴムベラ、板(プラスチックまな板を流用)は全て100円ショップで揃いました!

あ、今回珍しくこれで品質不足なものは一つもなかったんです。

特に練り容器は、撹拌機で混ぜる時、上手く全体が混ざるように大き過ぎないもので、混ぜる時に漆喰が飛び散らないよう背が高めのものがいいんです。

結果、円筒状のプラスチック製ゴミ容器を使いました。

そして、練った漆喰を載せておく板ですが、プラスチック製まな板がまあまあ使いやすかったんです。

撹拌機は、電動ドリル機に装着して使うものをホームセンターで買ってきました。500円ほどです。

ポリ袋に漆喰と水を入れて手もみで混ぜて練る方法もあるようですが、時間もかかるしキレイに練れるのか自信が持てませんでした。

さて、まずは容器に水を先に入れておきます。

ひしゃくで何杯か数えながら入れます。

漆喰は現地のホームセンターセキチューで20kg2400円ほどで買ったものです。

 

袋からシャベルで何杯か数えながら少しづつ加えていきます。

撹拌機を回した状態で加えていくんです。

自分は、水はこのひしゃく2杯に対して漆喰はこのシャベル大盛3杯を混ぜました。

塗り終わった感想では、漆喰はもう少し増量してもいいかなと感じています。

この漆喰ですが、主成分の水酸化カルシウムだけでなく、糊材、スサ(繊維材)が含まれています。

特にこのスサが入っているので、水と上手く混ぜないとダマが出来やすくなっていると思います。

自分は、最初漆喰と水を全部に容器に入れてから混ぜたんですが、大きなダマがいくつも出来てしまい失敗してしまいました。

やり直して、水の中に少しずつ漆喰を混ぜていく方法で上手くいきました。

 

さて、撹拌機をしばらく回して均一な練り漆喰が出来たら、家の中の作業箇所に運んでいきます。

ずいぶん作業が進んでからの写真なんですが、塗る時の道具一式も見て下さい。

(本当は、床面の養生もしっかりしなくちゃいけないんですが・・・)

1回の練り作業の分量では壁に塗る量が足りず、練り漆喰を新たに作る作業を繰り返しました。

練り漆喰を追加する度にコテと板は水洗いして、固まってしまった材料が混ざらないようにしました。

塗る時のコテですが、大き過ぎないコンパクトなものの方がいいように感じました。

塗り作業でのコテは重要な道具で、ちょっといいものを選んだ方がいいと思います。

かなり長時間緊張しながらの作業でした。

さて、塗り終わって養生テープも剥がした仕上がりはこんな感じです。

出来はまあまあでしょうか?

右側と左側の壁は、正面の分の残りの漆喰を急いで塗っただけです。

今回はこれで時間切れになってしまったので、左右の壁は次回に仕上げたいと思っています。